大阪城の近く、大阪市城東区で金属加工の工場を経営されている
川添光代さん。
創業以来、下請け作業をしない事を信条に、
自社ブランドの製品を製造されています。
その数ある製品の中でも代表的なのが、「レールシェルフ」。
「お気に入りを飾る」がコンセプトのこの飾り棚は、
インテリア、デザインの分野で数々の賞(*)を受賞しています。
自身でユニバーサルデザインも学んだ川添さん。
「モノ」を通じて「ヒト」と繋がること。
それがものづくりの面白さとおっしゃいます。
社長業も、趣味にも、チャレンジを続ける川添さんに、
素敵な女性の生き方について、お聞きしました。
* 財団法人大阪デザインセンター「中小企業優秀賞」、
インテリアライフスタイル展2007
「JID Design Award(インテリアデザイナー協会賞)」
愛される商品、選ばれる商品作りに、
作り手の姿勢として一番大切なものは?
■川添
世界的なデザイナー喜多俊之さんがセミナーでおっしゃった事をとても大切にしています。
それは「デザインとはカッコいい形を作る事ではない、
暮らしぶりの提案だ」という言葉です。
つまり、良いデザインはお客様の暮らしの夢に
寄り添うものだと思うのです。
お会いした事のないお客様の暮らしに思いを馳せ、
私達の製品との関係を想像し、
本当に良い物になっているかどうかを徹底的に考える事が
大切だと思っています。
例えば、高齢者や体の不自由な方の道具は
一般に軽いものが良いと思いがちですが、
物によっては、重い方が安定して使い易い場合もありますね。
既成概念にとらわれず、使う人が多様だと言う事を前提に、
自由にそして深く考える事。
それが製品に色々な気配りを備える事に繋がると思うのです。
ユニバーサルデザインもずいぶん
勉強されたとお聞きしましたが。
■川添
専務と二人でセミナーに参加しました。
そこで学んだのは、老若男女、体が不自由であるかないかに
かかわらず、どなたでも、すんなり、楽しく使えるものが
「ユニバーサルデザイン」であるということ。
でも、これは以前から私たちが目指してきたことなんですよね。
私たちが作るもの、製品はすべてこれからも、
「ユニバーサルデザイン」でありたいですね。
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