昨今、コーヒーの効能がよく言われていますが。

■平田
そうですね。脂肪燃焼効果とか、脳内の血流を促すとか。
公の統計でも、そんな体の健康を考えて
コーヒーを飲む習慣を持つシニアの方も多いとか、
聞きますしね。

特に最近注目されているのが、
アロマと呼ばれるコーヒーの香りの成分で、
老化を防ぐ抗酸化作用のある物質が多く含まれていると
言われています。
飲めない人も含めて、コーヒーの香りで癒された
経験のある方は多いと思います。
でも、コーヒーと言う飲み物をよく考えてみると、
いや、コーヒーだけでなく、お茶と言うジャンルの食物は、
人間が口にするものの中では絶対必要なものではない。
体に必要な栄養を与えるものではないですね。

でも、これだけ長い歴史の間、人間に愛されてきたわけです。
だったら、何を与えてきたかというと、
暮らしの中の「安らぎ」や「癒し」など、
心に豊かさをもたらせる食物なのは確かですね。

ストレス過多な今の時代、
その本質的な効能と言うか役割は、
ますます重要だと思います。
体にいいとされる効能は色々言われていますが、
何といっても、コーヒーは「こころに効く飲み物」ですね。

そして、お茶をする時間を持つなら、
ぜひ、正しい知識で、ひと手間かけて
味わっていただきたい。
そのほうが、豊かさをより深く味わうことが
できると思うのです。