


穏やかな波紋のイメージを錫肌に表現したsazanamiシリーズの
一輪差です。
錫は不純物を吸収する性質があり、水を浄化するといわれています。
そのため、関西では井戸を新しく掘ると錫板を放り込む地域があったそうです。

また、錫製の花器では、
水あかが出にくく、
花が長持ちするともいわれています。
手のひらサイズのかわいい一輪差ですが、
錫ならではの存在感も健在です。
とっておきの贈物にも喜ばれる逸品です。
<< 前 | ▲ページトップ | 次 >>



- 来からさまざまな道具に用いられきた錫。
茶道具の分野では、錫本体に黒の漆
(うるし)塗りが施され、「渋み」の表現として、
その技術が受け継がれてきました。
一輪差では、この伝統を受け継ぎ、
顔料と漆による「弁柄」と
「千歳グリーン」の塗装が施されています。
落ち着いた色合いの2つのカラーは、
お花も引き立ててくれます。
<< 前 | ▲ページトップ | 次 >>


- 1987年、先代中村光山(こうざん)により
操業開始され、後に中村圭一氏が
その伝統的な技法を受け継ぎ、
錫の良さを活かした製品作りを
続けている工房が、錫光です。
錫光に受け継がれている轆轤(ろくろ)引きとは、
錫を轆轤に固定し、鉋(かんな)をかけて
削りながら精巧に仕上げていく手法で、
古くは奈良時代中期に開発された技法と
伝えられています。
製法もさることながら、伝統的な意匠も大事に守りつつ、
一方で、今の時代にあったものづくりも心掛け、
異業種の職人とのコラボやプロダクトデザイナーとの交流にも
積極的に取り組み、現代の生活様式の中にも溶け込めるような
錫製品を生み出しています。
<< 前 | ▲ページトップ